はじめに|この記事は「DJ機材をたくさん紹介する記事」ではありません
この記事は、
DJ歴18年の中で、機材を増やし続けた末に
「結局減らした理由」をまとめたものです。
DJを始めようとすると、まずこう思うはず。
- DJ機材は金がかかる
- 何から揃えればいいのか分からない
- 最初から失敗したくない
- でも、何もかもに興味がある
その気持ち、すごく分かります。
自分も最初は「あれもしたい!これもしたい!」
と思って、必要以上に機材を増やしました。
でも、長く続けて分かったのは
DJ機材は「何でも揃えればいい」わけではない
ということです。
この記事では
- DJ初心者が損をしやすいポイント
- なぜ機材を減らすようになったのか
- 本当に必要な機材は何か
を、考え方ベースで整理します。
記事後半には筆者の機材遍歴と失敗談も掲載。
あなたの参考になれば幸いです。
結論|今の時代、DJ機材は「最小限」で良い
先に結論を言います。
DJ機材は、
最初から全部揃える必要はありません。
むしろ最小限の方が、スキルも機材知識も早く育ちます。
理由はシンプルです。
- 機材が増えるほど「考えること」が増える
- 何もかもに手を出して迷走する
- トラブル時に原因が分からなくなる
- 機材だけ揃えて満足してしまう
DJは
「音楽をどう繋ぐか」「どう表現するか」が本質。
そしてそれを
「どう伝えるか」「作品としてどう残すか」。
その本質に集中するには、機材は少ない方がいい。
ぐるにゃん筆者はかなり遠回りしたよ。
何でもかんでも買って、使いこなせず売り払って、何十万円も損をした。
みんなに同じ思いをさせたくない!
なぜDJを始めると、
機材を増やしがちなのか
興味と好奇心、そして不安が
「買い足し」を生む
DJ初心者が機材を増やす理由の多くは、
技術不足ではありません。
興味と好奇心、そして不安です。
- この機材だけで足りるの?
- アイツが使ってる機材、俺も欲しいな…
- ビートも作って売りたいなぁ
- エフェクターとかサンプラーかっこいい!
- 流行りについていくためには機材が要る…
この心理は自然です。みんなが通る道。
でも、この興味と好奇心、
そして「このままでいいのか」という不安が
あなたの判断を鈍らせます。
情報が多すぎて「正解」が分からない
2026年。現代はAIやSNS、Youtubeによって
情報が溢れています。
その中でよく目にする情報は?
- おすすめDJ機材◯選
- プロが使っているオススメ機材
- 初心者はこれを買え
でも、これらの情報の多くは
「あなたが本当にやりたい事」を前提にしていません。
自宅でMIXをRECしたりビートメイクしたい人と、クラブでプレイしたい人では、必要な機材は違います。
なぜDJ歴18年で
「機材を減らす」方向に向かったのか
機材が増えるほど、
DJの本質から離れていく
DJを続けるほど、こういう経験をします。
- 他のDJの機材を見て、真似したくなる
- 配信やビートメイクに興味を持つ
- 機材を手に入れて、達成したつもりになる
- 機材の配線や勉強に時間を奪われる
一言でいうと、「ブレる」という事です。
結果、自分のしたかった音楽とは
違う方向へ流されて、
いつの間にか何がしたったのか
分からなくなる”沼”にハマる。
DJに必要なのは「再現性」
DJはライブ性の高いパフォーマンスですが、
スキルアップには再現性が必要です。
- 毎回同じ環境で回せる
- 迷わず準備できる
- 思いついた時にすぐ回せる
これを突き詰めると、
機材は自然と減っていきました。
DJ機材を買う前に考えるべき「目的」
機材を買う前に、
一つだけはっきりさせてほしいことがあります。
「自分は、DJで何をしたいのか?」
大事な事なのでもう一回言います。
あなたはDJとして、何がしたかったの?
- 自宅でMIXを作って残したい
- Clubで目立ちたい、認められたい
- 趣味として長く続けたい
- 自分の選曲をみんなに伝えたい
皆それぞれ、色んな思いがあるはずです。
その過程で、無駄なお金や時間を使う暇はないでしょ?
本当に必要な機材だけを見極めて、
それを極めてから次の機材を考えましょう。



機材は次から次へと新しいものが誕生します。
新しいものが出た瞬間、自分の機材がショボく感じる。
そして、新しい機材が欲しくなる。
これが過去の俺です。
皆はこんな無限ループにハマってはいけません。
焦る必要はないんです。
まずは、
「自分に本当に必要なものは何かを見極める」
ここがスタートラインです。
必要なDJ機材の考え方
「DJプレイ」と「音源制作」は別物
DJ初心者が混同しやすいポイントですが、
- DJプレイできる環境
- MIX録音やビート制作ができる環境
この2つは、必ずしも同じではありません。
自分のやりたい方向性はどちらなのか。
これを分別して考えなければ、
無駄な機材が増えて、時間のお金の浪費につながります。
最小限の構成で考える
考え方としては、以下のように整理できます。
これで自分に何が必要か、
ある程度整理できたのではないでしょうか。
【筆者の経験と失敗談】
最初から高い機材は必要?
結論、「高い機材は要らないけど、大は小を兼ねる」
高い=長く使える、とは限らない
よくある誤解ですが、
高いDJ機材を買えば、長く使える
これは半分正解で、半分間違いです。
DJを続ける中で、
- プレイスタイル
- 音楽ジャンル
- 生活環境
は必ず変わります。
だって、あなたは成長するし
これから色んな刺激を受けて進化するから。
最初から高価な機材を買うと、
その変化に対応しづらくなるし、
もったいない精神から機材に縛られる。
筆者の経験と失敗談
筆者の機材遍歴と失敗談をご紹介します。
太字が成功体験、赤色が失敗談です。
- ターンテーブルとミキサーを購入
- 音にエフェクトをかけたくてKORGカオスパッドを購入
- カオスパッドを使いこなせず、売却
- エフェクトをかけられるミキサーを購入
- ビートメイクに興味を持ち、Roland SP-404を購入
- SP-404を売却し、SP-555へグレードUP
- 結局ビートメイクよりもDJが楽しくて、SP-555を売却
- DJ MIXを録音する為、MTRのKORG D16を購入
- アナログレコードだけでDJする事に限界を感じ、Seratoを購入
- PCDJへ移行したため、録音もPCでしたくなりMTR売却
- MIX録音の為、DAWソフトAbleton Liveを購入
- Ablton Liveが複雑過ぎて挫折、無料のGaragebandを使用
- もう一度ビートメイクがしたくなり、AKAI MPC-1000購入
- ビートメイクのセンスの無さに絶望。MPC売却
- よりエフェクトが多彩な最新のミキサーDJM-S9を購入
- Garagebandを使いこなせるようになったので、Logic ProにグレードUP
- スタンドアローン型MPCに一目惚れ。MPC-ONEを購入
- ビートメイクよりもDJ出演やブログ運営がメインに
- 使わなくなりMPC-ONE売却
こうして現在、最初に買ったターンテーブルと、
ミキサーDJM-S9、DAWはLogic Proの環境で
音楽しています。
(Logic Proはビートメイク(DTM)作業も兼ねています)
振り返ってみると、
・エフェクターは最初からミキサー内臓にすべきだった。(大は小を兼ねる)
・DAWソフトは簡単なものから試すべきだった。
・ビート制作にブレて、何度もお金と時間を浪費した。
全て、自分のやりたい事がブレた結果です。
失ったお金と時間は戻ってきません。
最小限のDJ機材がもたらすメリット
上達が早くなる
筆者のように、余計な要素が減ると、
- ミックスのスキルアップ
- 選曲センスの洗練
- 音源収集・イベント出演
に集中できます。
DJとしての基礎は、
シンプルな環境でこそ磨かれます。
音源制作が習慣になる
環境がシンプルだと、
- 準備が楽
- 失敗が少ない
- 作業のルーティン化による時短
- 録るハードルが下がる
結果、自分はMIX作品を残す回数が増えました。
これはビート制作にウェイトを置く場合も
同じ事が言えると思います。
機材環境をシンプルにすることは、
自分の成長に直結します。
まとめ|DJ機材は「減らす勇気」が大切
DJを始めると、
どうしても「足す方向」に意識が向きます。
でも18年続けて辿り着いた答えは、
DJ機材は、最小限でいい。
- 大切なのは「何が一番したいか決める事」
- 背伸びせず、ブレない事
- 機材選びはその後
この順番を間違えなければ、
機材で大きく損をすることはありません。
次に読むおすすめ記事
実際の配線や、
PC1台でMIXを録音する具体的な方法については、
別の記事で詳しくまとめています。


この記事が、
DJ機材選びで悩む時間を少しでも減らせたなら嬉しいです。
焦らなくていい。
DJは、長く続けた人が一番強い。





針やバイナルも不要