キャリア15年のDJが厳選する、本当に黒い極太ジャジーヒップホップ10選

JAZZY HIPHOPとは?
1990年代にはすでに登場していたHIPHOPのサブジャンルで、今でも根強い人気があり影響を受けているアーティストも多いです。一般的にはカフェやラウンジといったオシャレなお店やで流れていることが多く、とにかくオシャレでチルな雰囲気を出せるのが特徴です。

でも、ごめんなさい。本記事では「カフェや女子ウケを狙ったキラキラ選曲」はしておりません。

キレイ目でPOPな曲じゃ物足りねぇよ!っていうコアなHIPHOPファンもいるはずなので、自分はよりHIPHOPとしての黒さ・太さを兼ね備えた漢のモノホンJAZZY HIPHOPを伝えたい。
という思いで、本記事では10曲ほど紹介していこうと思います。

黒さを追求しているレベルの高いダンサー、90s HIPHOP、BOOMBAPサウンドを好む玄人リスナーにとって、この記事はきっと共感できる内容になるはずです。

1.Common / Resurrection (Grooveman Spot Remix) (17:41~)

このアナログオンリーのEP、全曲JAZZYでヨダレ出るほどかっこいいんですが、中でも説明不要の名曲、Common / RessurectionをRemixしたR-e-s-u-r-r-e-c-t-i-o-n 03はJAZZY HIPHOP最高峰。Ahmad Jamal / Dolphin Danceの別部分をサンプリングし、ビートもよりハードになりクラブ映えも最高。Grooveman Spotさんは日本が誇る名プロデューサーです!!

2.I.N.I / Step Up

Pete Rock全盛期のプロデュース作品。I.N.Iはアルバム「Center Of Attention」全曲通して太く、No More WordsとかThink Twiceとか、ぜんぶ哀愁漂う最高傑作なんですけど、その中でもStep Upは「なんなの?この浮遊感とGroove。天才なの?」って感じです。
クラブではかかった瞬間アガる90s HIPHOPの1曲ですね。

3.Sound Providers / The Field

イントロでとろけちゃう選手権第1位。ふぁあぁ~日曜日きたぁぁぁ~!!みたいな。ボロい車に乗ってアテもなく海を見に行ったりなんかして、コーヒー飲んでタバコ吸ってさ。「なんも考えたくねぇわ~、っつーか考えなくてよくね?気楽にいこうぜ」って気持ちにさせてくれます。サウンドプロバイダーズは2000年代を代表する、みんなに愛されているJAZZ HIPHOPアーティストです。

4.SMOKIN’the Jazz / T.H.E feat, Judy

Immigrant’s Bossa BandのNOBUdaDREADさんが中心となって結成された日本のJAZZ HIPHOP BAND。The Rootsに引けを取らない、いや、超えてる?
一言でいうなら「わかってるなぁ…」です。太く、硬く、煙たく、HIPHOPマナーをしっかり押さえてて、Classicなネタ使いのスクラッチが入ってくるのに、どこか優しくて気品がある。
中でもこの曲はソウルフルなボーカルに日本人らしい女性ラップが乗ってきて、すげぇピースな曲だなと思ったのでご紹介します。

5.Ed O.G. and The Bulldogs / Stay Funky

極太!!極太過ぎる!!なにこの無骨なキックとスネア!!
これで頭振らないBOOM BAP HIPHOPファンいるんでしょうか。
しかもこんなオシャレなピアノループ乗っけちゃって・・・。Ed O.G. and The BulldogsのJazzyな作品と言えば、真っ先にBe A Father To Your Childが挙がりますが、自分はこっち派。冒頭のイントロだけで白飯3杯おかわりいけます、マジで。

6.Last Jazz Club / Buzzin’ feat, Ric Scales

CDアルバムはすでに売り切れ続出、デンマークのDJ MIKE Bのスーパードープ・ジャジーサウンド!
初めて聴いたときは、「え?これ最近の曲なの?黒っ!!」って衝撃を受けました。深夜にフードかぶって徘徊したくなるというか、独りでBARでキツい酒飲みたくなるっていうか。そういう怪しさ、アンダーグラウンド感を前面に出した素晴らしい曲だと思います。

7.Kid Abstrakt & Emapea / Jazz & Coffee Pt. 4

彼らの「Jazzy Vibes」という直球なタイトルのアルバムの1発目に入っている、シリーズ4作目となるJazz &Coffee。チルい感じの曲なんだけど黒くて、BOOM BAP HIPHOPへの愛とリスペクトを感じる曲調です。他の曲も煙たくけだるく、いい曲ばっかなんだよなぁ・・・

8.Jazz Liberatorz / What’s Real

わっつりーーーーーる!!!
いずわっちゅーふぃーーーる!!
Jazz Liberatorzも正直どの曲も文句なくかっこいい、どれを紹介するか迷うレベルなんですが、やはり一番はこの曲。タイトル・ラップ・ビートの太さ・HOOKの合唱感もさることながら、「あれ?いま、深海にいるんですか?」みたいなGil Scott Heronの浮遊感バツグンのネタ使いも最高!

9.Soul Square / It’s All In Your Mind feat, Melodiq

Soul Squareは日本では全然知名度が低いんですが、Jazzy Hiphop好きなら絶対避けて通れないグループです。New York State Of Mindがめちゃめちゃ都会的でかっこいいんですが、今回はよりJazzyなこちらをチョイス。ビートも太いし、Melodiqのラップも色気があってずっと聴ける一曲です。

10.Nujabes / Luv(sic) Pt,1 feat Shing02

今は亡きNujabes、日本の宝。
もう説明不要ですよね。文句のつけどころがない、当時も現在もこの先も、永遠に語り継がれる名曲です。
聴きすぎて「英語リリックなのに全部歌えるよ」って人多いはず。硬く乾いたスネア、余計なものが一つもない構成、Shing02さんの愛があふれるリリックとフロウ。死ぬまで聴けるし、死ぬまでアガる一曲。

まとめ
正直、おすすめしたい曲は無数にあるんですが、今回は「その曲だけじゃなくて他の曲も全部かっこいいよ!」ってアーティストに厳選しました。HIPHOPが本当に好きで興味がある方は、Youtubeリンクだけでなくアーティスト名でディグってアルバムとかガンガン聴いてみてください。

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Who Wrote It?

Hiphopを愛し続けて20年以上。
DJとしての活動歴は15年OVER、主に90s HiphopやDeep Houseを主軸とした選曲でダンスバトルやラウンジDJとして活動中。

自動車関連記事を中心に兼業WebライターとしてMake Moneyしていたが、愛するストリートカルチャーを世に伝えるためブロガーとして独立することを決意。

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