結論、深夜2時は「答えを出す時間」
じゃなくていい。
本記事は、この考え方を軸に進めていこうと思います。
深夜の2時、誰とも話したくない夜。
眠れないけど、スマホを眺める気にもならない。
適当なチャットアプリや、
通話相手を探す気も起きない。
そんな時間に必要なのは、
前向きな言葉でも、無理な癒しでもありません。
必要なのはただ、思考を深くしてくれる音。
HIPHOPやR&Bには、
気持ちを無理に引き上げず、
「今の自分のままで考える余白」
をくれる曲がたくさん存在します。
ほんの一部ですが、そんな曲をご紹介。

この記事では、
DJ歴18年の筆者が
実際に深夜2時に流してきた音だけを基準に、
“思考が深くなる”HIPHOP・R&Bを10曲厳選しました。
なぜ深夜2時に、HIPHOP・R&Bなのか?
理由①:言葉と間が思考を邪魔しない
深夜は、感情が過剰になりやすい時間帯です。
先走って友達に変な返信しちゃったり、
ネットで衝動買いしてしまったり。
経験のある方も多いんじゃないでしょうか。
洋楽HIPHOPやR&Bは、
・言語が直接入ってこない
・ビートに余白がある
・感情を断定しない
「答えを出せ」と迫ってこないからこそ
HIPHOPとR&Bは深夜向きだと考えます。
理由②:孤独を“否定しない音楽”だから
この時間に孤独を消そうとすると、
余計にしんどくなります。
HIPHOP・R&Bは、
孤独をそのまま受け入れてくれる音楽です。
たまには孤独や静寂を楽しんで。
そこに小さなボリュームで音楽があれば十分かなと思います。
この記事の選曲基準
- 深夜2時に実際に流して感じてみる
- 無理にテンションを上げない
- 歌詞・ビートともに「余白」がある
- 一人で考え事をする邪魔をしない
流行・再生数は一切見ていません。
深夜の空気に合う曲だけを選曲します。
深夜2時、誰とも話したくない夜に聴くHIPHOP・R&B10選
1. Flying Pupa “Werdz”(Instrumental)
解説
DJ YUJIRO &ANDOから成るプロデュースチーム
”Flying Pupa”。
カナダのラッパーを迎えて作られたこの曲は、
アンダーグランドHIPHOP好きには有名ですが、
メジャーな曲でもないため、思考の邪魔はしません。
悲しげなピアノループが何とも哀愁を感じる、
深夜に合う1曲。
DJとしての感想
昨今のLo-Fiブームにもハマる、Chillな曲ですね。
オシャレにしようと狙いすぎてない
絶妙なピアノと、妖しげなホーンが夜っぽい。
DJとしては、
アンダーグラウンドHIPHOPがよくかかるパーティや、玄人の多い大人なパーティでよく使用したかな。
今回は深夜2時というテーマだからインストゥルメンタルを選んだけど、
ラップも気だるい雰囲気でかっこいいから
ぜひ聴いてみてほしい。
2. Talib Kweli & Hi-Tek Feat. Erykah Badu “The Blast (Remix) (Instrumental)
解説
Talib Kweli & Hi-Tekといえば、The Blast。
浮遊感のあるビートに、
リリカルなRAPが乗る名曲ですが、
今回はErykah Baduが参加したRemixをご紹介。
通常のThe Blastのトラックに
アコースティックなギターのリフが乗る、
人の少ない深夜のBARを連想させるような幻想的な1曲。
DJとしての感想
大人のHIPHOP=RAWKUSのTalib Kweli & Hi-Tek
みたいなイメージありませんか?
それぐらい落ち着いたグルーヴの曲が多いんですよね。
この曲も歌詞ありではなく、
インストゥルメンタルを選曲。
なぜかというと、歌詞ありの方は、Erykah Baduがちょっと歌い過ぎかなぁと。
…いや、それはそれでカッコイイんだけど、
深夜2時に聴く分には違うかなと思いましたね。ちなみに、
この曲はアナログレコードにしか収録されていない「プロモーションオンリー」曲。
当時はDJがかけるしか聴く手段がなかった
こういう隠れた良曲も、今ではYoutubeで聴くことができる。
それを良しとするかどうかの議論は置いといて、
ありがたみは感じるね。
3. The Roots “What They Do”
解説
オーガニックHIPHOPといえば、THE ROOTS。
その中でも特に夜っぽく、ムーディーなのがこのWhat They Doです。
DJとしての感想
DJとしてもとても使いやすい曲で、
何度もお世話になりました。
一気に落ち着いた雰囲気に持っていけるし、
Hookのコーラスもグルーヴィ。
もし明日が仕事なら、
お酒が飲みたくなる衝動は抑えて、
この曲がかかっている空間を楽しんでみましょう。
同じアルバムに収録されている
”Push Up Ya Lighter”や”One Shine”なんかも
夜っぽくてかっこいい。
THE ROOTSはどのアルバムも全部必聴だと思う。
4. INGENIOUS DJ MAKINO ”Blue In Green”
解説
福岡県北九州市、小倉の街の重鎮” INGENIOUS DJ MAKINO”さんの藍色BEAT。
舐達麻がトラックを使用して話題になりました
。
DJ MAKINOさん率いるHIPHOP集団「802FLAVA」は、このブログを書いている筆者の音楽性やスタイルに、とてつもない影響を与えた人たちです。
DJとしての感想
この曲に何度救われたか分からない。
当然7inchレコードでも持ってるし、
ずっと大切に聴いていたい1曲。
自分が死ぬ間際にも、
このレコードに針落としたい。
少し前にMummy-DとTha Bossの和解曲
”STARTING OVER”のトラックを手掛けたのも
INGENIOUS DJ MAKINOさんです。
これ以上、余計な御託は要らない。必聴。
5. H.E.R “Take You There”
解説
2018年リリースのNeo Soul。
幻想的なメロディと霧掛かったような
H.E.Rの歌声が夜の深い時間帯を連想させる1曲。
DJとしての感想
昔MIX CDを作った時に収録した事があって、
この曲はその中でも特にお気に入りだった。
余計な音を極限まで削ぎ落してる曲だと思うし、
何かに浸らせてくれる曲だと思うんです。
6. Erykah Badu “Certainly”
解説
”クイーン・オブ・ネオソウル”と称される
Erykah Baduの1st Album「Baduizm」から1曲。
JAZZYなウッドベース上で転がるピアノと、
妖しくもアンニュイなErykah Baduの歌声が、
深夜2時に抜群にハマります。
DJとしての感想
Baduねえさん(仲間内では彼女をこう呼んでいる)のClassic Albumですね。
On&On、Appletree、Sometimeと、良曲ぞろいのアルバムだけど目玉はやっぱりこの曲だと思うなぁ。
ネオソウルというジャンルは深夜にハマるよね。
バドゥ姐さんはファッションセンスもめちゃくちゃかっこよくて、もし自分が女性に生まれたならこういうファッションをしてみたかったと思う。
7. Jill Scott “A Long Walk”
解説
「昼間、ゆっくり歩いて過ごそうよ」という内容の曲ですが、グルーヴがとてもゆったりしていて落ち着くのでご紹介。
JILL SCOTTはリリースしたアルバムが全て
グラミー賞にノミネートされる等、
世界で最も評価の高いネオソウルアーティストの一人です。
HIPHOPの聖地フィラデルフィア出身だからこそ
この”黒さ”が出せるのかもしれません。
DJとしての感想
JILL SCOTTは歌詞が好きなんですよ。
それをすごくグルーヴィに歌うからかっこいい。
<歌詞を一部抜粋>
”映画を観るのもいいかもしれないし
土曜の演劇を見に行くのもいいかもしれない
公園に行って そよ風を感じながら
クラシックを聴くのもいいかもね
それか だだ側でまったりするのもいいし
もしかしたらドライブして
一緒にThe rootsの曲を聞くのもいいかも”
JILL SCOTTはゴスペルや教会を感じさせる
神聖な感じがするんだよなぁ。
8. KID ABSTRAKT & EMAPEA “Late Night Vibe”
解説
2020年にリリースされた、
90年代を彷彿とさせるLo-FiなJazz Hiphopアルバム。
ロサンゼルスを拠点とするラッパーKid Abstrakt のレイドバックしたフロウと、
ポーランドのプロデューサーEmapea によるブーンバップビートが特徴。
DJとしての感想
まさにLate Night(深夜)のVibesを感じさせてくれる1曲。
このアルバムは本当にクオリティが高くて、
最近のドリルとかトラップに辟易している
往年のHIPHOPファンには嬉しい内容かと。
2025年、ここ最近の時代の音楽って本当に面白いよね。こういう90’sリスペクトなアーティストも沢山いるから、音楽を探求する旅はやめられない。
9. Spinna-Bill “夜ヲ越エテ”
解説
日本人離れした声と歌唱力で
レゲエやJAZZ、HIPHOPをベースとした音楽を歌いこなすシンガーソングライターSPINNA-BILL。
その楽曲の中から最も「夜」を感じる曲をご紹介。
DJとしての感想
この曲は先輩DJが車の中でかけてて、
「誰ですかこれ、もう一回最初から聴かせてください」ってお願いした曲。
歌い方にめちゃくちゃオリジナリティがあって、
夜らしさが全開なんです。
STUTSとPUNPEEの”夜を使い果たして”とか、
フレンズ”夜にダンス”が数年前に流行ってエモかったけど、
夜繋がりでこっちもチェックしてみてください。
10. さらさ “Amber ( DJ Mitsu the Beats Remix )”
解説
自身のネガティブな感情を昇華する「ブルージーに生きろ」をテーマに活動している、新生アーティスト”さらさ”。
その中でも特に人気の高かったAmberを、
日本のJAZZY HIPHOPのパイオニア、
DJ MITSU THE BEATS氏がRemixした2022年の曲。
DJとしての感想
この曲は聞いた瞬間衝撃を受けたなぁ。
MITSUさんのビートも当然素晴らしいのですが、
歌詞がね、めちゃめちゃ良いのよ。
日々を奪っていく衝動
音のない衝動
傘はない今日も
雨の日も刺さる、令和の名曲だと思います。
深夜に音楽を聴くときの環境
- 照明:間接照明のみ
- 音量:会話より少し小さいくらい
- イヤホン:低音が出すぎないタイプ
- 飲み物:水かブラックコーヒー
このくらいが、
一番考えすぎないし、
思考の邪魔もしない。
夜は静かに自分を見つめ直したり
逆に何も考えずにリラックスする時間にしましょう。
答えを出したり、
生き急ぐ必要はないのです。
まとめ
眠れない夜を
無理に消そうとせず、
音楽と一緒にやり過ごす。
それだけで、
明日の自分は少しだけ整理されています。
この記事は、
DJ歴18年の筆者が、深夜2時に実際に流してきた音楽体験をもとに書いています。
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