ファッションブランドBBP(BUSINESS BEFORE PLEASURE)はなぜ90’s HIPHOP界隈で語られるのか

90’s HIPHOPが好きで、ストリートファッションにも自然と惹かれてきた。
でも30代、40代、50代と年齢を重ねるにつれて、こんな感覚を持ったことはないでしょうか。

  • 若い頃と同じ服が、しっくりこない
  • ストリートが好きなのに、若作りには見られたくない
  • 流行りのブランドより、意味のある服を着たい

それでも、クローゼットの奥にある90’s HIPHOPテイストなアイテムを見ると、
不思議と今でも「かっこいい」と思える。

その代表例のひとつが、
BBP(BUSINESS BEFORE PLEASURE)です。

この記事では、

  • なぜBBPは今も90’s HIPHOP文脈で語られるのか
  • なぜ流行が終わっても色褪せないのか
  • 30〜50代がBBPをどう受け取ると“成立”するのか

この3点を、ファッションの話に留めず、文化と思想の視点から整理します。

目次

BBPのコンセプトと現在の運営状況

BBPが90’s HIPHOP好き界隈で語られ続ける理由は、
BBPが単なるファッションブランドではなく、
”HIPHOP黄金期である90’s HIPHOPのエッセンスを現代に蘇らせる”
”大人のHIPHOPギア”
をコンセプトにしたブランドだからです。

時は2003年、HIPHOPの聖地ブロンクス。
そこで在米日本人であるK-Prince、KCD、Jun-Bugstaskiの3人が
意気投合し、レコードバイヤーや映像作家、グラフィックアーティストの視点から
生まれたのがBBPというブランドです。

有名人の着用で言えば、
日本が誇る世界的なDJである、
DJ KOCO a.k.a SHIMOKITAさんがBBPのシャツを着ているのを
よく見ますね。(7Inchレコードシャツは激レア)


このように、BBPにはHIPHOPカルチャーを
心からリスペクトする精神があったからこそ、
それに共感した真のHIPHOPリスナーに選ばれる
ブランドになったのです。

だからこそ、年齢を重ねても「着る理由」が失われない。

BBP公式の公式発信・正規流通・中古市場の状況

結論から言うと、BBPは「過去ブランド」ではなく、現在も“公式の発信口”は確認できる一方で、
新品の大量展開は見えず、流通の主戦場は「限定・不定期」+「中古」へ寄っているのが現状です。

1) 最新の公式SNS(まずここが一次情報)

  • Instagram:@bbpbxinc
    プロフィール上で「NEW YORK/TOKYO」「#BBPBX」など、BBP文脈の公式発信として確認できます。まずはここを“本丸”として追うのが安全です。

2) オンラインショップ/新品流通(“売っているようで、今は売ってない”ケースがある)

  • UP NORTH ONLINE STOREのBBPページは存在しますが、確認できる範囲では**「現在販売中の商品はございません」**となっており、常時買える状態ではなさそうです。
    → つまり新品は「いつでも買える定番」ではなく、入荷待ちの可能性が高い。
  • 国内最大手のレコードショップ”ディスクユニオン”では、
    現在小物や雑貨は販売していますが、ほとんどが売り切れ状態。

3) 中古市場の現状(今いちばん現実的に買える場所)

  • メルカリヤフオクでは、BBPのジャケット/キャップ/Tシャツなどが継続的に出品されており、現状もっとも動きが見える市場は中古市場だと言ってもいいでしょう。
  • 出品文脈は「当時モノ」「入手困難」「激レア」など、
    アーカイブ的価値で回っているケースが多く、
    サイズ・状態・で価格が変動しやすいのが特徴です。

BBPは“終わったブランド”ではなく、公式の発信は生きている。
けれど新品は常時流通というより限定的で、
手に入れるなら中古市場(特に国内フリマ)が主戦場になっている。

今後もプレミア化が進み、
ますます手に入りにくくなるブランドになると思います。

BBPは「当時のHIPHOPの思想」をスローガンにしたブランド

BBPの正式名称は
BUSINESS BEFORE PLEASURE

直訳すれば「楽しむ前にやる事やっとくぜ」

この言葉自体が、当時の90’s HIPHOPの空気感を
表現しているように思えます。

90’s HIPHOPの当時の状況

90年代のHIPHOPは、2026年の今と違って
「楽しさ」や「派手さ」だけの文化ではありませんでした。

  • 貧困と差別
  • ギャング同士の抗争
  • ドラッグが蔓延するストリート

HIPHOPは、その中で成り上がる手段であり、
皆の人生にはレールが無く、日々サバイブしていた。
誰もが自分自身で生き方を切り開いていくしかなかった。

1990年代は、
このような不条理や厳しい状況に立ち向かう為に、
ラップで、ビートで、ファッションで自己表現していた時代です。

例えば、BBPはJAZZやFUNKをサンプリングしてビートを
作るのが主流だった時代を振り返り、

「SAMPLING VINYL IS NOT A CRIME」
”レコードからサンプリングすることは犯罪ではない”
というメッセージを込めたニットをリリースしています。

こういう直球なメッセージ性から分かるように、
BBPは、HIPHOPに寄り添い、
ファッションでHIPHOPを表現したブランドでした

BBPは「流行」ではなく「スタイル」を売っていた

BBPが他のストリートブランドと決定的に違うのは、
トレンドに媚びなかったことです。

  • 流行色を追いかけない
  • シルエットで媚びない
  • 「今っぽさ」を前面に出さない

その代わりにあったのが、

  • HIPHOPアーティストへのリスペクト
  • カルチャー全体への愛
  • 遊び心

このスタイルは、
若い頃よりも、むしろ年齢を重ねた今のほうが刺さる人も多いはずです。

DJなら喉から手が出るほど欲しくなる、
伝説のブレイクビーツ集”ULTIMATE BREAKS&BEATS”の
MA-1ジャケット。

本物のHIPHOPファンなら思わずニヤけてしまうような
題材をファッションに落とし込んでくるあたり、
とても遊び心を感るし、HIPHOPへの理解の深さが伺えます。

90’s HIPHOPは「産業」ではなく「生き方」だった

90’s HIPHOPが色褪せない理由は、
それが単なる音楽産業ではなかったから。

  • 何のために生きるか
  • どう道を切り開くか
  • 自分のスタイルをどう確立するか

そういった人生観そのものが、
音楽と服に同時に宿っていた。

BBPは、
「HIPHOPっぽい服」を作ったのではなく、
HIPHOP的な人生観を身にまとうためのツールだったと言えます。

だから今でも、
90’s HIPHOPを“知っている世代”ほど反応してしまうんですね。

音楽レーベルに寄せた公式コラボ物(BBPの真骨頂)

BBPは「レコードレーベル/ヒップホップ史」そのものと結びついたコラボを継続的に出しています。

  • B-Boy Records × BBP “South South Bronx” Tee
    80年代を代表するHIPHOPレーベル B-Boy Records との公式コラボ。
    B.D.P.のクラシック「South Bronx」のフックから“South South Bronx”を落とし込んだTシャツ。
    近年ではインスタグラムでショルダーバッグも発表。
  • Paul Winley Records × BBP “Super Disco Brake’s” Trucker Hat
    ハーレムの伝説的レコードショップ/レーベル Paul Winley Records との公式コラボ。
    DJ向けブレイクビーツ・コンピ「Super Disco Brake’s」のロゴをプリントしたメッシュキャップを発売。
  • Sleeping Bag Records × BBP Fanny Bag
    MantronixやDJ Cash Money等のヒップホップ勢から、
    Arthur Russellのようなダンス・ミュージック側までリリースしてきた
    Sleeping Bag Records との公式コラボ。
    小ぶりなウエストポーチがさりげないアイテムです。

なぜBBPは”大人向け”なのか

BBPには”大人のHIPHOPギア”というスローガンがありますが、
具体的にはなぜ大人向けなのか。

“今も新品が簡単に買えない”こと自体が、大人向けの証拠

前述した通り、現在のBBPは大量生産をしておらず、
稀に数量限定でマニアックな商品をリリースしたり、
既に生産終了した商品が古着として出回るのみです。

当然、BBPの服を手に入れることは困難で、
DJがレコードを探す”DIG”に似た感性で探さなければなりません。

苦労して手に入れた1着を大切に着る。
そして、
BBPの服を着ていること=こだわりや自分のスタイルが一瞬で相手に伝わる
という、一種のステータスになっているからこそ、
大人向きだと言えますね。

トレンドではなく“思想”で服を選ぶ層に向いている

BBPは、Y2Kや90sリバイバルの波に安易に乗りません。
懐古心や古き良き、ではなく“信念”のブランドです。

有名ブランドがNASやDE LA SOUL、ATCQ等の
90’s HIPHOPのスターとコラボして商品をリリースしていますが、
BBPの服を着ているだけでそれらとは明確に差別化が図れます。

だって、BBPを着ている人=わかっている人だから。

だからもし、10~20代の若者がBBPを着こなしていると、
40台前後の世代からは「この子分かってんな!!」って
認めてもらうことができるでしょう。

BBPを着る為に必要な視点

  • 自分の生活に、HIPHOPが溶け込んでいるか
  • HIPHOPを「青春」ではなく「思想」として捉えているか
  • 90’s HIPHOPカルチャーにリスペクトがあるか

もしこの問いに「YES」と言えるなら、
あなたは間違いなくBBPを着るべきです。

BBPは「若い頃の思い出」で着ると失敗するかも

ここで一つ、大事な注意点もあります。
BBPを「懐かしいから」「昔好きだったから」
という理由だけで着ると、
途端に“過去にしがみついている人”に見えてしまうこともあります。

そうならない為にも、HIPHOPの黄金時代をよく理解して
着ることをおすすめします。

90’s HIPHOPのまとめ記事はこちら

まとめ

BBP(BUSINESS BEFORE PLEASURE)が
今も90’s HIPHOP好き界隈で語られる理由は、
デザインではなく「価値観」を服に落とし込んだからです。

  • 流行を追わなかった
  • 姿勢を貫いた
  • HIPHOPを生き方として表現した

だからこそ、
年齢を重ねても「着る理由」が失われない。

BBPは、
若い頃の思い出ではなく、
今の自分のスタンスを確認するための服なのかもしれません。

BBPと同じくして、90’s HIPHOPを象徴する
ブランドに”Clarks”が挙げられます。
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